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夜の山を走る前は、こんな不安が出てきます。
- 夜の山では、何を準備すればいいか
- ライトは何ルーメン必要なのか
- 夜をまたぐ大会に向けて、体をどう整えるか
この記事では、夜の練習で意識していること、ライトの使い方、夜の補給、防寒対策、大会前の睡眠と休憩について紹介します。
夜の山を走るために必要な準備が分かり、夜の練習や大会に向けて準備しやすくなります。

ライターの『アシタカ』です。トレラン歴12年の会社員ランナーです。
夜の大会では、震えが止まらなくなったこともあります。
その経験も含めて、準備をまとめました。
結論|夜の山は、慣れとライトの使い分けで走りやすくなる
夜の山を走るなら、昼とは違う環境に慣れておくことが大切です。
- 知っている山を仲間と走って、夜の環境に慣れる
- ヘッドライトとウエストライトを使い分ける
- 補給と防寒を準備し、予備のライトも持つ
- 夜の大会に出るなら、睡眠と休憩の取り方を決めておく
夜は暗いだけではありません。
路面の見え方が変わり、気温も下がります。補給も昼より取り出しにくく感じます。
練習で夜の環境を経験しておくと、本番でも落ち着いて走りやすくなります。
夜の練習は、知っている山で仲間と走ると慣れやすい
夜の練習は、よく知っている近所の山で始めます。私は夏と大会前に、仲間と夜の練習をしています。
目的は、夜に走ることに慣れることです。
ライトの明るさによる見え方や、昼と夜の違いを、実際に走りながら体で覚えます。
昼間なら見えている木の根や地面の凹凸も、夜はライトの当たり方で見え方が変わります。
初めて行く山を夜に走ることは勧めません。1人で夜の山を走ることも、慣れないうちは避けます。
私は普段の簡単な練習では、2人になることもあります。ただ、夜の山は2人以上、できれば3人以上で走ってほしいと考えています。
3人なら、1人に何かあった場合でも、残った2人で対応できるからです。
特に夜の山が初めての人は、3人以上で行くことをおすすめします。
どうしても1人で行く場合、私は家族に山へ入ることを必ず伝えます。何時までに帰る予定なのかも伝えています。
ただし、どれだけ慣れている山でも、1人で夜の山へ行くことはおすすめしません。
夜の山では、きれいな景色も楽しめる
夜の山には、昼とは違った楽しさがあります。
特に秋や冬は空気が澄んで、夜景がとてもきれいです。
走ってきた体に冷たい空気が当たる感覚もあり、夜景を見ながら走る時間には本当に感動します。
ただし、夜景に見入っていると体が冷えます。
特に冬は、立ち止まっている時間が長くなるほど、体の熱が逃げるので注意が必要です。景色を楽しんだら、体を冷やしすぎないよう動きます。
ライトは2つ持ち、明るさを使い分けると朝まで持つ
夜の山では、ヘッドライトとウエストライトの2つを使います。
私は頭にレッドレンザー H8R、腰にウエストライトをつけています。
大会によっては、2灯のライトが必携です。
頭の高い位置だけから照らすと、地面が平らに見えやすくなります。
腰の低い位置からも照らすと影ができ、路面の凹凸を確認しやすくなります。
100kmで使う装備の全体は、100K・100マイルの装備にまとめました。
登りと平らな道は中くらい、下りだけ最大にする
私の使い方では、登りと平らな道は中くらいの明るさにします。
下りでは、足元をしっかり確認するため最大の明るさにします。
すべてを最大にすると、電池が朝まで持ちません。必要な場所だけ明るくします。
レッドレンザー H8Rの数字は、次のとおりです。
| 場面 | 明るさ | 持つ時間 |
|---|---|---|
| 登りと平らな道 | 約250lm | 約13時間 |
| 下り | 約600lm | 約7.5時間 |
lm(ルーメン)は、光の量を表す数字です。大きいほど明るく、そのぶん電池は早く減ります。
最近、私はマイルストーンのライトも購入しました。まだ使い始めたばかりなので、実際の夜の山で使いながら、使い方を試しています。
ガスの区間は、ウエストライトだけが頼りだった
夜の山では、霧が濃くなるとライトの使い方も変わります。
阿蘇でガスが濃い区間を走ったときは、ヘッドライトの光が霧に反射しました。
数メートル先も見えないほど視界が悪くなりました。
ヘッドライトをつけているのに、前が見えない状態です。そのときは、ウエストライトだけが頼りになりました。
予備のライトか電池をザックに入れる
夜の山では、ライトが使えなくなる事態にも備えます。
予備のライトか予備の電池をザックに入れます。
夜はライトがなければ、進むのが難しいからです。予備があれば、電池切れにも対応できます。
夜の補給は、取り出しやすさまで考えて準備する
夜の山では、補給を忘れないことも大切です。
レースなら、補給を怠ることで完走が危うくなります。
練習でも、体調を崩せば仲間に迷惑をかけかねません。
夜は暗いため、ザックの中に入れた補給を取り出すのが面倒になります。
私も「あとで食べよう」と思っているうちに、補給をしないこともあります。
そのため、夜の練習では、補給を取りやすい場所に入れておくのが私のやり方です。
普段より多めに準備しておくことも大切です。
固形物を食べるのが難しい場合は、ジェルや、すぐに食べられるタブレットを使う方法もあります。
補給は、準備するだけではなく、実際に食べられる状態にしておくことが大切です。
夜は冷えるので、エマージェンシーシートが命綱になる
夜の山は昼より冷えます。
走っている間は体が温かくても、止まると体の熱が逃げていきます。
2026年の阿蘇では、昼は暑かったのに夜は冷え込みました。
胃腸の調子が悪くなり、エネルギーが取れない状態でした。
そこへ夜の冷気が重なり、震えが止まらなくなりました。
持っていたエマージェンシーシートを体に巻いて、体温を保ちながら進みました。
あのときは、エマージェンシーシートがなければ完走できなかったかもしれません。
エマージェンシーシートは数十グラムほどで、ザックに入れても重さを感じません。
私は夜を走る日は、必ずザックに入れています。夜の山では、防寒用の装備もライトと同じように準備します。
詳しい状況は、阿蘇ボルケーノトレイル2026の完走記にも書いています。
大会の夜を走る人は、睡眠と休憩が大切
夜にかかる大会では、普段と違う時間に走ることになります。
大会前から、夜に走る準備をしておきます。
私は大会の3〜4日前から、寝る時間と起きる時間を1時間ずつ遅くします。
日常生活に大きく影響しない範囲で、体内時計を少しだけ夜に寄せます。
大会直前に、いきなり夜型へ変える必要はありません。数日前から少しずつ時間をずらして、夜に活動する時間へ体を近づけます。
大会前日は、できるだけしっかり睡眠を取るようにしています。
ただ、移動時間やスタート時間によっては、十分な睡眠時間を確保するのが難しいこともあります。
そんなときは、まとまった時間眠れなくても、細切れでもいいので睡眠時間を確保するようにしています。
短い時間でも、できるだけ体を休めておくことを大切にしています。
夜の途中は、エイド以外では休まない
私は夜の途中で、エイド以外では休みません。エイドは大会の補給所で、飲み物や食べ物を受け取れる場所です。
山の中で寝ている人もたまに見かけますが、私は寝ません。
制限時間が長い大会で、あらかじめ寝る計画を立てているなら、途中で寝る方法もあります。
眠気は、思ったより来なかった
夜の大会では眠くなると思っていましたが、レース中は眠気があまり来ませんでした。
レース中はアドレナリンが出ているので、思ったより眠くならないことがあります。
ただし、眠気の出方は、人や体調によって変わるものです。眠くならないと決めつけず、休む方法も含めて準備しておいた方がいいでしょう。
まとめ|練習で慣れ、ライトと防寒を整え、大会の夜に備える
- 夜の練習は、知っている山を仲間と走って慣れる
- ヘッドライトとウエストライトを使い分ける
- 補給を取りやすく準備し、防寒と予備ライトも用意する
- 大会前は睡眠と休憩の取り方を決めておく
夜の山は、昼とは違う準備が必要です。練習で夜の環境に慣れ、必要な装備をそろえて大会の夜に備えます。
この記事で紹介したアイテム一覧
レッドレンザー H8R
マイルストーンのライト
ウエストライト
エマージェンシーシート
トレイルの足跡