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トレイルランニング(トレラン)で使うレインウェアが欲しいけど、
- どのレインウェアを選べばいいか分からない…
そんな悩みはありませんか?
の記事では、ザ・ノースフェイスのストライクトレイルジャケットを実際に使っている私が、実測の重さ・サイズ感・何年使えるかまで、正直にレビューします。
- とにかく軽いレインウェアが欲しい人(実測109g)
- トレラン大会の必携品として1着目を探している人
- ザックに入れっぱなしにしても気にならないものがいい人
ポケットや調整機能が欲しい人、登山メインの人には向きません(理由は本文で)
- ストライクトレイルジャケットの特徴と実測の軽さ
- サイズ感と選び方の実例
- 何年使えるか(劣化・寿命・洗濯後の変化)
- 販売終了した「ストライクトレイルフーディ」との違い

ライターの『アシタカ』です。
トレラン歴10年の会社員ランナーです。
レインウェア選びの参考にしてください。
ストライクトレイルジャケットの特徴とスペック
ストライクトレイルジャケットは、ザ・ノースフェイスのトレイルランニング用レインジャケットです。
まずスペックを一覧にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 重量 | 約120g(Lサイズ・カタログ値)/実測109g(Sサイズ) |
| 素材 | 10デニール ハイベントフライウェイト(3層構造) |
| 耐水圧 | 20,000mm |
| 透湿性 | 40,000g/m²-24h(B-1法) |
| ポケット | なし |
| 付属品 | スタッフサック(収納袋あり) |
| 価格 | 24,200円(税込・2026年7月時点の公式価格) |
ゴアテックス製のレインウェアが3万〜5万円することを考えると、大会必携品の条件を満たしながら2万円台前半で買える、「最初の1着」に手を出しやすい価格帯です。
※私が使っているのは旧型番(NP12374)ですが、現行モデル(NP62576)も素材仕様は同じです。旧型番は公式オンラインストアで在庫がほぼ終了しているため、この記事のリンクは現行モデルを紹介しています。
実測109g!携帯しやすい超軽量
ストライクトレイルジャケットは、とにかく軽い。実際に計量したところ、Sサイズで109gでした。おにぎり1個分くらいの重さしかありません。

秘密は『10デニールの3層構造ハイベントフライウェイト』という生地にありま
ストライクトレイルジャケットは、『10デニールの3層構造のハイベントフライウェイト』の生地を使用しています。
デニールとは?
- 生地の厚さを表す単位です。
- 数字が小さいほど薄く大きいほど厚い生地になります。
3層構造とは?
- 生地が3枚重なっている構造のことで、防水性、透湿性を高めるため用いられます。
- 外側の層が雨や風を遮り、内側の層が汗などの湿気を外に逃します。
ハイベントフライウェイトとは?
- ザ・ノースフェイスが開発した防水透湿性の素材です。
- 軽量で柔らかく、動きやすいのが特徴です。
- ハイベントの中でも特に軽量のタイプを『フライウェイト』と呼びます。
ざっくりまとめると、『非常に薄くて軽くて柔らかく、防水性と透湿性に優れた良い素材が使われている』ということです。
スタッフサック付きでコンパクト収納
薄くて柔らかい素材なので、付属のスタッフサック(収納袋)に入れると500mlのナルゲンボトルとほぼ同じ大きさまで小さくなります。手のひらに収まるサイズです。

実際のレース中は、きれいに畳んでいる余裕はありません。ストライクトレイルジャケットは生地が柔らかいので、袋に押し込むだけでもコンパクトにまとまります。ここが硬い生地のレインウェアとの大きな違いです。
耐水圧20,000mm・透湿性40,000gで大会必携品の条件もクリア
一般に、小雨なら5,000mm、雨の中の長時間作業なら10,000mm、登山では20,000mm以上の耐水圧が推奨されています。
ストライクトレイルジャケットは、山での使用に最低限欲しい耐水圧20,000mmに加え、高い透湿性40,000g/m²-24h(B-1法)を備えています。
耐水圧とは?
- 生地がどのくらいの水圧に耐えられるかを示す数値です。
- 単位はmm(ミリメートル)で表されます。
- 数値が高いほど、衣服内への浸水を防ぐ性能が高いことを意味します。
透湿性とは?
- 生地の内側から外側へ、水蒸気(汗など)をどれだけ透過させることができるかを示す数値です。
- 単位はg/m2・24h(グラムパー平方メートルパー24時間)で表されます。
B-1法とは?
- 透湿性を測定する方法の一つです。
- JIS L 1099 B法とも呼ばれ、日本工業規格で定められた試験方法です。

カタログ数値の上では、透湿性はゴアテックス(25,000g/m²-24h程度)を上回ります。
ただし測定方法が異なる場合があるので、「ゴアテックスに匹敵する蒸れにくさ」と考えるのが実感に近いです。防水性(耐水圧)はゴアテックスのほうが上です。
また、下記のように、トレランの大会においては、レインウェアを必携品とする要件が定められている場合があります。
⑧レインウェア上下(防水・透湿性素材を使用し、縫い目をシームテープで防水加工したフード付きのジャケット及びパンツ)
出典:信越五岳トレイルランニングレース
雨天に備えてフードつきレインジャケットとレインパンツ。どちらも〈ゴアテックス〉あるいはそれと同等の防水、透湿機能を持ち、縫い目をシームテープで防水加工してあるもの。
出典:Mt.FUJI 100
ストライクトレイルジャケットは、縫い目がシームテープ加工され、フロントは止水ファスナーなので、この条件をクリアできます。

なお、大会の必携品は「レインウェア上下」です。ジャケットとあわせてレインパンツも必要になるので、大会を目指す方は覚えておいてください。

大会に出ない人も油断は禁物。山は夏でも雨に濡れて風に吹かれると一気に体温を奪われます(低体温症)。走力に関係なく、レインウェアは「山に入るなら持つもの」と考えてください。
ポケットなし!シンプルで無駄がないデザイン
ストライクトレイルジャケットは、軽量化のためデザインはとてもシンプルです。
ポケットはなく、袖口、裾、フードはシャーリング仕様(ゴムで固定・調整不可)です。



フードのツバにはワイヤーが入っていて、形を固定できます。
カラーは、レインウェアを着てもゼッケンが透けて見えるクリアが定番。大会派に選ばれている理由のひとつです。

【使用感レビュー】2年使った本音
実際にストライクトレイルジャケットを2年使ってきた感想を紹介します。
66kmのレースで着てみた|霧島・えびの高原エクストリームトレイル
2024年8月、霧島・えびの高原エクストリームトレイル(66km)で実際に着用しました。
当日のスタート前は小雨。夏のレースとはいえ、走り出す前に雨で体が濡れると想像以上に体温を奪われます。ストライクトレイルジャケットを羽織ってスタートを待ったおかげで、体を冷やすことなく走り出せました。
レース途中で天気が回復してきたタイミングでは、走りを止めずにサッと脱いで畳み、ザックへ収納。長いレースでは天気は変わるものなので、この「着る・脱ぐ・しまう」を移動しながらストレスなく繰り返せるかが、レインウェア選びの大事な条件だと実感しました。ストライクトレイルジャケットは生地が柔らかく畳みやすいので、この点は文句なしです。
想像以上の軽さ!携帯のハードルが下がる
レインウェアは必須品なのに、実際は出番が少なく、ザックに入れっぱなしになりがちです。
ストライクトレイルジャケットの軽さは、この「持っていくかどうか迷う」ハードルを下げてくれます。「今日は雨が降るかも」という日は、とりあえずザックに忍ばせています。109gなら入れっぱなしでも気になりません。
満足の動きやすさ
レインウェアですが、ストレッチの効いた柔らかい素材なので、ゴアテックスなどの硬めの生地に比べて格段に動きやすいです。パリパリ感が少なく、ソフトシェルに近い感覚で着られます。走っているときに生地の擦れる音が小さいのも、地味にうれしいポイントです。
ポケットなしのデメリット
正直に書くと、ポケットがないのは不便を感じる場面もあります。
大会ではザックの上からジャケットを着ることがありますが、その場合、すぐ手が届く収納がなく、ファスナーを下げてザックのポケットにアクセスする必要があります。ここは「軽さと引き換え」と割り切っています。
サイズ感|身長170cm・55kgでSサイズを選択
私は身長170cm・体重55kgで、Sサイズを着ています。細身の体型ですが、窮屈さはなく、中に1枚着るくらいの余裕はあります。
ノースフェイスらしく日本人の体型に合ったサイズ感なので、「袖が長すぎて余る」といった問題は基本的に起きないはずです。普段のTシャツと同じサイズを選べば大きな失敗はありません。
ただし、大会でザックの上から着る予定の人はワンサイズ上も検討してください。雨が降り始めたとき、ザックを下ろさずにサッと羽織れるかどうかで、レース中のストレスが大きく変わります。
- 普段着・ザックの下に着る → いつも通りのサイズ
- ザックの上から着ることが多い → ワンサイズ上
私がロングレースでよく使っているザックはこちら▼
劣化と寿命|何年使える?洗濯後の撥水は?
「ストライクトレイルジャケット 劣化」で検索する人が多いように、薄手レインウェアの寿命は気になるところです。
ハイベント素材の寿命の目安
ハイベントはポリウレタンという素材を使った防水膜です。ポリウレタンは空気中の水分で少しずつ劣化する性質(加水分解)があり、これはメーカーを問わず宿命です。一般的に、製造から数年〜5年程度で防水膜の劣化が始まると言われています。
長持ちさせるコツは保管方法です。
- 使用後は必ず乾かしてから収納する(濡れたまま・丸めたまま放置しない)
- スタッフサックに入れっぱなしで保管しない(風通しのよい場所でハンガー掛けが理想)
- 高温多湿の場所(車内・押し入れの奥)を避ける
洗濯と撥水の変化|15回洗った実感
私はこの2年間で、15回ほど洗濯しています。
洗剤は、ファイントラックのオールウォッシュ(ALL WASH)というアウトドア製品用の洗剤を使っています。柔軟剤・漂白剤不使用で、撥水性を邪魔しないのが特徴。レインウェアを普通の洗剤+柔軟剤で洗うと撥水が落ちやすいので、洗剤だけは専用のものにしています。

15回洗った現在の撥水力は、正直、新品の頃には劣ると思います。それでも、雨をまとって生地がべったり張り付くようなことはなく、実際の使用で支障を感じたことはありません。防水膜そのものは健在です。
「薄い生地だけど洗って大丈夫?」と心配な方は安心してください。普通に洗って、普通に長く使えています。

レインウェアは「汚れたら洗う」が正解。汚れが付いたままのほうが撥水は早く落ちます。
洗濯後に低温乾燥や当て布アイロンで熱を加えると撥水が回復しやすいですよ。
ストライクトレイルフーディとの違い|フーディは販売終了
「ストライクトレイルフーディとどっちがいい?」と迷っている方へ。先に結論です。
ストライクトレイルフーディは、公式オンラインストアでは販売終了しています(2026年7月時点)。現在買えるのはストライクトレイルジャケットです。
もともとフーディが先に発売され、そこからさらに軽量化・シンプル化して生まれたのがジャケットです。主な違いはこちら。
| 項目 | ストライクトレイルフーディ | ストライクトレイルジャケット |
|---|---|---|
| 販売状況 | 公式販売終了(残り在庫のみ) | 現行モデル(NP62576) |
| 調整機能 | 裾ドローコードあり・フードを折り込んでスタンドカラーにできる | なし(シャーリング固定) |
| カラー | 通常カラー | ゼッケンが透けるクリアあり |
| 方向性 | 調整機能を残したモデル | 軽さ最優先のシンプルモデル |
防水透湿性能(耐水圧20,000mm・透湿性40,000g)は同等です。フーディは楽天などに在庫が残っていることがありますが、レインウェアは防水膜が年々劣化する消耗品なので、製造年の新しい現行ジャケットを選ぶほうが安心です。
こんな人には向かない
正直に、向かない人も書いておきます。
- 登山がメインの人 → 岩場でザックを背負って擦れると、10デニールの薄い生地には荷が重いです。登山兼用なら、もう少し厚手で耐久性のあるレインウェアを選んでください
- 1着で普段使いもしたい人 → クリアカラーは中が透けます。街でも着るならブラックを選ぶか、別のモデルを
- ポケットや調整機能が欲しい人 → スマホや行動食をウェアに入れたい人には不向きです
- できるだけ安く済ませたい人 → 2万円台前半は最安ではありません。ただし大会必携品の条件(シームテープ加工)を満たす軽量モデルとしては手頃な部類です
ストライクトレイルジャケットがおすすめな人
- 高機能で軽量なレインウェアを使いたい人
- トレラン大会の必携品を揃えたい人(クリアカラーはゼッケンも透ける)
- コンパクトに収納して、ザックに常備したい人
- 袖・裾・フードの調整やポケットがなくてもいい人
まとめ
トレイルランニングは自然の中のスポーツ。天気の急変への備えは、初心者こそ必要です。
ストライクトレイルジャケットは実測109gと軽量コンパクトで、ザックに入れっぱなしでも気にならない「お守り」のような1着。大会必携品の条件も満たすので、最初のレインウェアとしても安心しておすすめできます。
備えあれば憂いなし。安全にトレイルランを楽しみましょう!
小雨や風だけならウィンドブレーカーという選択肢も▼
この記事で紹介したアイテム一覧
【ストライクトレイルジャケット】
【ファイントラック オールウォッシュ】

備えあれ!
トレイルの足跡
