【100K・100マイル超のレース参加者必見】100マイラーおすすめの完走必須ギア(基本編)

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「100km超の距離は走ったことないし、どんな装備品(ギア)が必要なんだろう。。。」 初めてのウルトラトレイルに向けて、装備品選びに頭を悩ませていませんか?

経験者でもレース本番で装備品の失敗に気づくことは少なくありません。シューズの選定ミス、バッグの容量不足、そして想定外の気象変化に対応できないなどなど。

長距離のトレイルレースでは、さまざまな要因があなたの完走を阻もうとしてきます。

実際、私も過去に出走した100km超のレースでは、レインウェアの性能不足で低体温症になりかけたこともありましたし、ヘッドライトのバッテリー切れで電池交換しようとした際、電池交換ができず諦めてスマホのライトで走ったなどのトラブルに直面した経験がありました。

本記事では、10年以上のトレラン経験者で、かつ、毎年100km超のレースを複数本完走している私が、100km超のレースを完走するためにおすすめするギアを厳選してご紹介します。

100マイル・100km超のギア選びで押さえるべき3つのポイント

100マイル・100km超のウルトラトレイルランニング(ウルトラトレイル)では、過酷な自然環境や長時間のレースを乗り越えなければならず、ギア選びが完走を左右するといっても過言ではありません。100km超のレースでは、どのような装備で大会に臨むかが結果を左右するだけでなく安全性にも直結してきます。

そのため、まずギア選びの際に必ず押さえておきたい3つのポイントを解説します。

安全性の確保《最優先》

晴れた日のトレランレースは最高ですよね。でも、大会当日の天気が恵まれているとは限りません。時には天気が急変して極寒の土砂降りの中を走ることだってあります。そのため、想定外のアクシデントが発生しても対応できるようにしておく必要があります。

最も重要なのは「安全性の確保」です。

特に防寒・防水ジャケット、ヘッドライトなどは、命を守るための基本ギアです。急な天候の変化に遭遇しても確実に自分の身体を守るギアを選ぶことが重要です。

長時間使用での信頼性

ウルトラトレイルでは、ウェアやシューズを何時間も連続で使用することになりますので、耐久性と快適性が重要です。

たとえば、トレランシューズは何十キロも走った後でも足をしっかりサポートし、負担を軽減するものを選ぶ必要があります。また、ヘッドライトなら、雨の中での使用に耐えれるような高い耐水性のある商品を選ぶ必要があります。

長時間の使用に耐える信頼できるギアを選ぶことで、レースの後半でも安定したパフォーマンスの維持が可能となります。

重量とパフォーマンスのバランス

あえて「重たいものを持っていこう」と思う方はいないと思いますが、軽量性の意識は大事です。何も考えずにザックに荷物を収納していたら、間違いなくザックの重さに驚愕すことでしょう(装備品の他に水分でプラス約1kgあることも忘れずに)。

通勤ランをやってみると分かりますが、何も荷物を持っていない状態でのランニングと職場着等を詰め込んだザックを背負ってのランニングでは普段のジョグペースを維持するのでも体力の消耗度合いが全然異なります。

100マイル・100km超のレースでは、多くの方が20時間以上(100マイルの制限時間いっぱい走るとなると40時間程度)ザックを背負い続ける必要があります。1時間や2時間ならまだしも数十時間ですからね。装備が重すぎると明らかに体力が削られます。可能な限り軽量性も重要視しましょう。

一方で、軽さだけを追求してしまうと、必要な機能が不足する場合もありますので、その点はご注意を。例えば、レインウェアにおいて、軽量性を優先しすぎて防水性能を疎かにした場合、状況次第では大惨事になりかねません。

レースを支える基本ギア①ザック(リュック)

100km超のトレイルランでは、ザック選びが完走の鍵を握ります。

短いレースでは必要でなかった装備品(ライト、レインウェア等)が増えるので、これら装備品と食料を携帯する必要があります。実際問題、どれくらいの容量のザックが必要となるのでしょうか。

必要な容量は?

15リットルのザックであれば大抵の100マイルレースでもいけます。

もちろん20リットル以上のザックであれば、より確実に多くの荷物を運ぶことはできると思いますが、無駄な食料や装備品を携帯しすぎるのはやめた方が良いです(必携品は必ず持参してください!)。

また、ザックの容量に対して、少なすぎる容量の荷物を詰めるとザックと身体との一体感が弱まり、ザックの中身の揺れに繋がります。ザックの揺れは実際の重量以上の重さを感じることにも。

可能な限り軽量性を重視しながら、コンパクトにまとめましょう。

アシタカ
アシタカ

エイドの状況(食料事情)や天候(防寒)に応じてリュックは使い分けるのがよき!

100マイルや100km超のレースで使うザックとして、2つお勧めしたいと思います。

SALOMON(サロモン):ADV SKIN 12 SET(アドバンス スキン 12セット)

サロモンの「ADV SKIN 12」は、メインの収納部分が伸縮性の高い素材で作られており、体にぴったりとフィットし、動きやすさと安定感が両立したザックです(293g)。

サイズもXSからXLまでの展開で選択肢も豊富。

サイズ胸囲
XSサイズ85-91cm
Sサイズ91-97cm
Mサイズ97-103cm
Lサイズ103-109cm
XLサイズ109-118cm

また、ザックの締め付けの調整は、フロント部分にある伸縮性のあるチェストコードを引っ張ることで可能です。このチェストコードが身体とザックの一体感を実現させています。他社のベルト式のザックに比べてザックがずれずらいのでザックとウェアが擦れてウェアを痛める可能性も低いです。

また、意外と知られていない?のですが、収納部分のサイズ調整も可能となっています。もし、容量に余裕があるようでれば、背面部分のポケットに隠れているコードを引っ張ってサイズ調整をしてください。

ADV SKIN 12のマイナス面としては、荷物を入れすぎて重量が増えるとザック内部の荷物の揺れを感じやすくなることです。伸縮性のある素材が重さによって伸び縮みしてしまうため荷物を詰め込みすぎて重さが増すと内部の荷物が揺れやすくなります。荷物の入れ過ぎには注意。

アシタカ
アシタカ

荷物が多いなら腰回りに分散するか、容量の大きいザックを使いましょう。

ADV SKIN12 【ADV SKIN12:レビュー】サロモンのトレランザック「アドバンスドスキン12」の特徴と使用感

NORTH FACE(ノースフェイス):TR Rocket(ティーアール ロケット)

ノースフェイスの「TR Rocket」は、3サイズ(S、M、L)で展開されています。

サイズ・重量容量
Sサイズ(約365g)10L(着丈42.5×身幅35×裾幅28.5cm)
Mサイズ(約420g)15L(着丈44×身幅38×裾幅33.5cm)
Lサイズ(約455g)16L(着丈46×身幅41×裾幅36.5cm)
TR Rocket サイズと容量

男性の場合、MサイズまたはLサイズがお勧めです。

メインの収納は、ザックの上部からアクセスできます。口が大きく開くので大きなものでも収納しやすい構造になっています。ロールアップ式なので、容量調整も容易です。収納していたウェアを着用するなどでザックの中身が少なくなってくれば、クルクルと折りたたむことでザックのサイズを縮小することができます。

また、背面下部に設置されているポケットは、緩やかな角度で作られており、動きながらでもアクセスがしやすくなっています。長時間走っていると身体が硬くなり、角度がある背面ポケットには手が回らなくなるので、水平に近い角度のポケットはありがたいです(角度もあるので、収納したものも落ちづらい構造になっています。)。

あと、揺れるスマホ問題も心配ないです。

スマホをどこに収納するかって結構悩ましいですよね。走っている際に写真を撮りたいのでなるべくアクセスの良いポケットに収納したいけど、フロントポケットに入れているとスマホが揺れる。。。こんな経験ありますよね。TR Rocketには、フロントポケットの内側に滑り止めがついたポケットが設置されているので、ここにスマホを入れておけばアクセス良く、かつ、揺れないを体験することができます。

TR Rocketのマイナス面としては、ロールトップ式となっているため、メインの収納部分から出し入れする際には若干手間がかかることです。そのため、頻繁に出し入れする荷物については、背面にある伸縮性のあるポケットと下部にあるポケットに入れましょう。

アシタカ
アシタカ

結構荷物が入るので、通勤ランでも愛用しています。

詳しい使用感はこちらの記事で紹介しています。

TRロケット前後 【TR Rocket:レビュー】ノースフェイスのトレランザック「ティーアールロケット」の特徴と使用感を紹介!通勤ランにもおすすめ

レースを支える基本ギア②トレイルランニングシューズ

長時間にわたり足を支え、過酷な地形に対応することになるので、なるべくクッション性と軽量性を重視したいところです。

長時間のランニングによる足への負担を軽減するため、厚めの高反発素材が使用された商品で、なおかつ、なるべく軽いモデルがオススメです。100K超の距離になると総歩数が10万歩を超えてきます。その歩数分だけ、着地することになりますし、シューズを持ち上げなければなりません。そのため、クッション性と軽量性は大事にしたいところです。

また、100K超のレースになると様々な路面(トレイル、がれ場、アスファルト)に直面することになります。道中、濡れた岩場や苔の生えた道に出くわすこともあるので、しっかりとしたグリップ力があることも求められます。

100マイルや100km超の相棒として選びたいシューズを2つお勧めします。

HOKA(ホカ):Speed goat6(スピードゴート6)

ホカの「スピードゴート6」は、言わずと知れた長距離トレイル用の代表作。優れたクッション性と軽量性を兼ね備え、長距離走行に適したシューズです(約278g:28.0cm片足)。

厚底のEVAミッドソールによるクッション性が足への負担を軽減し、長時間のランニングでも快適さを維持できます。

アウトソールにはビブラム(Vibram)社製のメガグリップ(Megagrip)を採用し、滑りやすい路面や岩場でも強力なグリップ力を発揮します。さらに、改良されたラグデザインにより、多方向からのグリップ力も向上しています。

また、通気性の高いメッシュ素材により、長時間の使用でも足が蒸れにくく快適です。アッパーには新しい耐久性の高い素材が使用され、靴紐部分も補強されており、荒れたトレイルでも耐久性を発揮します。

スピードゴート6 【レビュー】頼れるトレランシューズ!HOKAスピードゴート6の特徴と使用感
アシタカ
アシタカ

長距離レースでは履いている人をよく見かけますね。

Altra(アルトラ):MONT BLANC(モンブラン)

アルトラの「モンブラン」は、ヨーロッパアルプスの最高峰モンブランで開催されるUTMBの100マイルレース向けに開発されたトレイルランニングシューズです。

軽量性とクッション性を兼ね備え、長距離トレイルでのパフォーマンスが期待できます。

約273g(28センチ)の軽量設計に加え、30mmのスタックハイトによる優れたクッション性が特徴です。また、ゼロドロップ設計により、自然な走行姿勢を維持しやすくなっています。アウトソールにはビブラム社のメガグリップを採用し、軽量性と高いグリップ力が両立。

アシタカ
アシタカ

細身のシューズだとつま先部分(サイド)が痛いと感じる方におすすめです。

レースの際に身につけるべきレインウェア・防寒ウェア

レインウェアは、100K超のウルトラトレイルでは、必ず必携品に含まれていますので持参しなければならない装備品です。ただ、残念ながら一部のランナーのなかには当日の天候がよければ持参しない方もいるようです。。

必携だからという理由ではなく、低体温症から身を守る重要な安全装備となるので必ず持参してください!

雨が降る可能性が低いのか、大雨なのかでレインウェアを使い分けができるよう準備しておきたいところです。

トレラン用レインウェアの選び方!トレイルランナーにおすすめレインウェア

防水性能(耐水圧)と透湿性

耐水圧とは、生地がどれくらいの水圧に耐えられるのかを示す数値です。

トレランで仕様するレイウェアの場合、最低、「20,000mm以上」の耐水圧を確保してください。防水素材として有名な「ゴアテックス」であれば、30,000mm以上ありますので間違いありません。

  • 10,000mm:小雨程度なら対応可
  • 20,000mm:強い雨でも浸水を防ぐ
  • 30,000mm以上:悪天候下でも確実な防水性

求められる透湿性

透湿性とは、生地の内側から外側へ、水蒸気(汗など)をどれだけ透過させることができるかというものになります。

この数値が高ければ高いほど、内側にこもった熱気を排出してくれます。

とはいえ、レインウェアの場合、激しく動けば汗むれは避けれません。過剰な期待はしすぎず、状況次第ですが、暑ければ脱ぎましょう。

縫い目がシーム加工されているか

大会の規定において、縫い目をシームテープで防水加工したこと」という条件がついていることが多いです。

また、縫い目から内側に浸透してくることを避けるためにも、シームテープで加工された商品を着用しましょう。

私がお勧めするジャケットを2つ紹介します。

NORTH FACE(ノースフェイス):ストライクトレイルジャケット

ノースフェイスの「ストライクトレイルジャケット」は、山での使用に最低限欲しい耐水圧20,000mmに加え、高い透湿性40,000g/m2-24h(B-1法)を備えています。

また、縫い目がシームテープ加工されているので大会で求められている条件をクリアすることもできます。

ストライクトレイルジャケットのデザインは、シンプルで軽量化(Sサイズ:109g)が図られています。

また、付属のスタッフサック(袋)に収納した場合、500mlのペットボトルよりもコンパクトにまとまるので、ザックの中でも嵩張ることがありません。

素材自体が薄いというのもありますが、柔らかな素材で作られているので、着用時の不快さもなく、また、走りながら着脱した際にザックに押し込むことも容易です。

ストライクトレイルジャケットは、ゴアテックスが使用された多くの製品には防水性能で及びませんが、十分な安全性を確保しつつ、高い透湿性と軽量・コンパクトさを持っている点でお勧めできます。

ストライクトレイルジャケット 【レビュー】ザ・ノースフェイス ストライクトレイルジャケットの特徴と使用感

モンベル:バーサライトジャケット

モンベルのバーサライトジャケットは、軽量性と高性能を兼ね備えたレインウェアです。

極薄のバリスティック エアライト素材と防水透湿性に優れたゴアテックス インフィニアムが採用され、耐水圧30,000mm透湿性43,000g/m2を備えています(シームテープ加工もクリア)。また、脇下のジッパーでの換気も可能です。3方向調整可能なフードやベルクロ袖口などのデザインが快適な着用感を提供します。

極薄素材のため耐久性には注意が必要ですが、トレランに際しての軽量装備(平均134g)として理想的な一着です。

防寒ウェア

防寒ウェアは、行動しながらでもオーバーヒートすることなく着つづけられるギア(アクティブインサレーション)であることが求められます。止まっていると「寒い」と感じる気温であっても、動き出すと思った以上に汗をかいてしまうものです。

そのため、汗によるムレを軽減し、寒暖差の激しい環境でも快適に行動を続けられるようなウェアが理想です。また、気温が高い時などはザックの中に収納されていることも多いので、コンパクトにまとまるものがお勧めです。

多くの長距離トレイルレースは寒い時期に開催されるため、寒さ対策として持参は必須です。

そこで、大会当日持参したい防寒ウェアを2つお勧めします。

Teton Bros.(ティートンブロス):Run With Octa(ランウィズオクタ)

ティートンブロスの「Run With Octa」は、表地には20デニールの「Primeflex」を使用し、DWR(耐久撥水)加工が施されており、裏地には「Stretch Octa」(ストレッチオクタ)という保温中綿素材が使われています。保温素材であるオクタは、全部分に配置されるのではなく、前面や肩から腕の上部などの寒さを防いでほしい場所に配置されており、汗をかきやすい背中部分には配置しないというメリハリの効いた仕様

また、斜めに配置された大きく開くファスナーによって、ウェア内の熱や蒸れを換気できるようになっており、走りながら着用できるような仕様となっています。

パッカブル仕様(折り畳んで収納できる設計)で、右胸のジッパーポケットに本体を収納可能。

アシタカ
アシタカ

ジッパーによる換気への過信は禁物。暑すぎると感じたら脱いで収納しましょう。

MAMMUT(マムート):グラナイト ソフトシェル フーデッド ジャケット アジアンフィット

マムートの「グラナイト ソフトシェル フーデッド ジャケット」は、Mammut SOFtechTMが使用されており、通気性と撥水性を兼ね備えたウェアとなっています。また、生地は軽量で伸縮性のある素材となっており、着心地もよく動きが妨げられることもありません。

海外ブランドの商品の場合、日本人の体型に合わないなどありますが、グラナイト ソフトシェル フードデッド ジャケットはアジアンフィットモデルとなってるので、その心配はありません。

アシタカ
アシタカ

海外ブランドの袖長過ぎ問題。。。

安全を確保する重要ギア

長時間にわたる過酷なレースでは、安全を守るギアが重要。適切な装備を選び安全に完走への可能性を高めましょう。

ヘッドライト

夜間走行での視界確保は安全性に直結します。

また、「暗さ」は走っている際の「怖さ」につながりますので、明るければ明るいほど良いです。暗いトレイルの下り坂を走ってみてください。びっくりするくらい走れなくなります。

明るいは正義です!

必要な明るさと照射距離

どれくらいの明るさが必要かというのは、走る場面(登りか下りか、路面状況など)によって異なります。そのため、バッテリーを持たせるために、登りや平地では照度を落とすこともありです。

  • 下りの技術的なセクション:500ルーメン以上推奨
  • 登りや平坦路:300ルーメンで十分
  • 予備光源:100ルーメン以上のバックアップライト推奨

また、必要に応じて「広角」や「集光」を変えれる商品がお勧めです。

  • 広角:足元の視認性確保(最低60度以上)
  • 集光:先の障害物の確認(30m以上先まで照射)

雨の中を走ることもありますので、防水機能も高い商品がお勧めです(「IPX4」以上を推奨)。

※IP規格の防塵・防水性能を表す等級は、以下のとおりとされています。

IP規格保護レベル
IP0X防塵性能なし
IP1X人の手など、直径50mm以上の固形物が内部に侵入しない
IP2X人の指など、直径12.5mm以上の固形物が内部に侵入しない
IP3X工具の先端など、直径2.5mm以上の固形物が内部に侵入しない
IP4Xワイヤーなど、直径1.0mm以上の固形物が内部に侵入しない
IP5X機器の動作に支障をきたしたり安全を損なったりするほどの粉塵が侵入しない
IP6X粉塵の侵入を完全に防止する
IP規格保護レベル
IPX0防水性能なし
IPX1垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響が起こらない
IPX2垂直から15度以内の傾きから落ちてくる水滴によって有害な影響が起こらない
IPX3垂直から60度以内の傾きから落ちてくる水滴によって有害な影響が起こらない
IPX4いかなる方向からの飛沫であっても有害な影響を受けない
IPX5いかなる方向からの噴流水であっても有害な影響を受けない
IPX6いかなる方向からの強い噴流水であっても有害な影響を受けない
IPX7一定の時間・水圧のもとで水中に没しても内部に水が侵入しない
IPX8IPX7より厳しい条件のもとで水中に没しても内部に水が侵入しない

下記で紹介するレッドレンザーの「NEO9R」の場合、IP54等級のヘッドライトです。

前の数字(54の「5」)は防塵性能(砂や埃にどれだけ耐えれるか)が表されており、後ろの数字(54の「4」)は防水性能(雨や水没にどれだけ耐えれるか)が表されています。

バッテリー持続時間の目安

日没から日の出までの時間を考慮したライト選びが重要です。

多くの100K超えのレースや100マイルレースにおいては、予備バッテリーを持参することが必須となっていますが、暗闇の中でのバッテリー交換は想像以上に面倒なことです。そのため、なるべく一晩(10時間程度)を越せる商品がお勧めです。

100マイルや100km超のレースで使うライトとして、2つお勧めしたいと思います。

Ledlenser(レッドレンザー): NEO9R(ネオ9R)

レッドレンザーの「NEO9R」は、最大1200ルーメンの明るさを出すことができます。

モード明るさ照射距離時間
ブースト1200ルーメン200m10秒間のみ
パワー600ルーメン120m約10時間
ミドル200ルーメン60m約15時間
ロー20ルーメン5m約120時間
NEO9R スペック一覧

最大200メートルの照射距離があります。

また、NEO9Rでは、アドバンスフォーカスシステムが採用されており、中央から周辺部まで均一に照らすことができるようになっています。

バッテリー性能は、 3200mAhの専用充電池を搭載し、パワーモードで約10時間、ミドルモードで15時間、ローモードでは最大120時間の点灯が可能です。

約179g(電池含む)と軽量で、ダブルバンドデザインにより高いフィット感を達成しています。

また、IP54等級の防塵・防水性能を持ち、雨の中での問題なく使用できます。

シンプルな操作性を持ち、ボタン一つで明るさやモードを切り替えることができます。

アシタカ
アシタカ

長時間走っていると集中力を欠きやすくなるので、くっきり見えると安心感につながります。

UltraAspire (ウルトラスパイア):lumen600 4.0(ルーメン600 4.0)

すみません、ヘッドライトではなくウェストライトの紹介です(現在、lumen600は売り切れ中のようで、代替で400を紹介しています)。しかし、ウエストライトの便利さを知ったら、欠かすことのできない装備品となりますので、ぜひ紹介させてください。

夜間のトレイルで「ヘッドライト」を着用しない人はいないと思いますが、そこにもう1つライトを加えることをお勧めします。

「ハンドライト」も選択肢になりますが、ぜひ「ウエストライト」を加えることを検討してください。もちろんハンドライトにはハンドライトの良さがあり、自分が見たいところを簡易に照らすことができる点でメリットがあります(また、ウエストライトに比べるとかなり安いというメリットもあります)。

しかし、ハンドライトの場合、ランニング中に手が塞がってしまうことが難点になります。手が塞がってしまうと、補給食を取るのが難しくなり、補給が疎かになる可能性があります。「いやいやそれくらい」と思ったあなた。長距離レース時は通常のあなたではありません。「だるい」、「眠い」、「めんどい」こういった状態になったとき、予定どおりに補給食を取れますか?少しでもリスク要因はなくしましょう!

また、ウエストライトとヘッドライトでは見え方に違いがあります。

ヘッドライトはその名のとおり、頭の位置(地面から高い位置)から路面を照らすので、雨や霧などの悪天候の際には、光が目の前で乱反射してしまい、視界が悪くなってしまいます。この点、ウエストライトであれば、地面に近い位置で路面を照らすことができるので、地面をしっかりと照らすことができます。

ウルトラスパイアのウエストライトは、伸縮性のあるベルトとバックルシステムが組み合わさっており、サイズ調整も容易でランニング中の揺れを最小限に抑えてくれます。

なおかつ、約110gと軽量なスペックであるため、着用していることをほとんど意識することもありません。

照射時間は4時間から10時間の間で、使用モードによって異なります。

モード明るさ時間
High600ルーメン約6時間
Medium300ルーメン約9時間
Low150ルーメン約14時間
lumen600 スペック一覧

ウエストライトは、ヘッドライトとの併用になりますので、常にHighにしておく必要はありません。Medium(300ルーメン)にしたり消灯したりしながらバッテリーを調整しながらの使用をお勧めします。

大型の電源ボタンにより、極限状況下でも操作が容易です。4つの点灯モード(High → Medium → Low → 点滅)を簡単に切り替えられ、状況に応じて最適な明るさを選択できます。

また、取り外し可能なポーチが付属しており、スマートフォンや補給食などを収納できるため、収納力を拡張できます。

IPX7等級の防水性能を備えており、悪天候でも安心して使用できます。

ウルトラスパイアのlumen600 4.0は、その明るさ、快適なフィット感、多機能性から、トレイルランニングに最適なウエストライトとなっています。

アシタカ
アシタカ

ヘッドライトと併用すれば夜間走も安心!

おわり

100マイル完走への第一歩はギア選びから。

100マイルや100km超のレースは、過酷な環境と長時間の移動が避けられない大冒険です。

その成功の鍵は、最適なギアを揃えることにあります。今回紹介したシューズ、レインウェア、ヘッドライト等は、どれもレースを完走するためには欠かせないギアばかりです。

ギア選びのポイント

シューズは、快適さと安全性を左右する最重要アイテム。地形や距離に合ったものを選びましょう!
レインウェアは、突然の天候変化に対応し、身体を守る生命線とも言えます!
ヘッドライトは夜間走行の必需品で、明るさと持続時間のバランスがポイントです!

これらの装備を万全にすることで、安心してレースに挑める準備が整います。もちろん、ギアを活用する練習も欠かせません。本番前に十分な試行を重ね、「今回のレースの状況(天候、コース)ならこの装備だな」と想定できるように最適な組み合わせを見つけてください。

最後に、100マイルや100km超のレースは、決して簡単ではありません。しかし、適切な準備と信頼できるギアがあれば、挑戦を楽しみ、目標を達成することが可能です!

アシタカ
アシタカ

ぜひ、自分の身体と心を支えてくれるギアを手に入れて、挑戦の一歩を踏み出しましょう!