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九州で50km以上を走れるトレイルレースを、距離・累積標高・制限時間・完走率で比べました。
実際に走った4大会(阿蘇・球磨川・霧島えびの・九州脊梁ピストントレイル)の経験を踏まえています。
これから長距離や100Kを目指すランナーの、大会選びの参考になれば嬉しいです。

トレイルレースを選ぶとき、距離だけを見てはいけません。
- 九州のロングトレイルレースの距離・累積標高・制限時間・完走率
- 難易度の順番は累積標高と制限時間で入れ替わる
- 初めてのロングと100Kに向く大会
- 100Kの参加資格をどう満たすか
九州の主要トレイルレース早見表
どれも各大会の公式サイトに出ているものです。距離と累積標高はおおよその値なので、表では「約」を省いています。
50km台のレース
このグループは、完走率を公表している大会がありませんでした。
【3月】五ケ山・脊振クロストレイル|ダブル
| 距離 | 累積 | 制限 |
|---|---|---|
| 64km | 4,400m | 8時間 |
参加資格が「同じ大会のシングル32kmを4時間以内で完走」に限られています。64kmを8時間は、この記事で比べた中で飛びぬけて厳しい設定です。
【7月】霧島・えびの高原エクストリームトレイル|ロング
| 距離 | 累積 | 制限 |
|---|---|---|
| 62km | 3,400m | 14時間 |
参加資格は18歳以上で、完走経験がなくても申し込めます。火山の噴火警戒レベルによって、コースが変わることがあります。
【7月】南阿蘇カルデラトレイル|ロング
| 距離 | 累積 | 制限 |
|---|---|---|
| 50km | 記載なし | 記載なし |
公式サイトに「阿蘇ボルケーノトレイルの資格取得レースです」と書かれています。年2回開かれていて、50kmがあるのは夏の大会です。
【8月】九州脊梁ピストントレイル|ロング
| 距離 | 累積 | 制限 |
|---|---|---|
| 64km | 3,460m | 14時間 |
3つの区間を行って戻ってくる形で、最後の区間が一番登ります。コースが被災地を通るため、復興工事の進み具合で毎年変わります。
【8月】やっちろドラゴントレイル|ソロ
| 距離 | 累積 | 制限 |
|---|---|---|
| 50km | 3,200m | 13時間 |
坂本町復興支援チームドラゴンが開いています。2026年大会は中止が発表されました。
100K以上のレース
完走率は、公表している大会のものだけ載せました。阿蘇は2026年、球磨川と川辺川は2024年の大会のものです。
【5月】阿蘇ボルケーノトレイル|ロング
| 距離 | 累積 | 制限 | 完走率 |
|---|---|---|---|
| 114km | 5,000m | 29時間 | 88.7% |
参加資格は「100km以上を1回、または50km以上を2回完走」。2026年大会から、A6エイドの場所とコースの一部が変わりました。
【11月】球磨川リバイバルトレイル|球磨川コース
| 距離 | 累積 | 制限 | 完走率 |
|---|---|---|---|
| 167km | 9,400m | 41時間 | 61.1% |
九州でいちばん長いコースです。完走率61.1%は、3人に1人が完走できていない計算になります。2026年大会は中止が発表されました。
【11月】球磨川リバイバルトレイル|川辺川コース
| 距離 | 累積 | 制限 | 完走率 |
|---|---|---|---|
| 102km | 5,800m | 30時間 | 88.2% |
制限時間30時間は、この記事で比べた中でいちばん余裕があります。参加資格は「過去3年で50km以上を1回完走」。2026年大会は中止が発表されました。
距離より累積標高と制限時間で決まる
距離をそろえて見直すと、早見表とは違う順番が出てきます。
登りの密度は「累積標高 ÷ 距離」で見る
累積標高をそのまま比べると、距離の長いレースが必ず上に来ます。1kmあたりに直すと、どれだけ登り続けるかの目安になります。
| コース | 距離 | 1kmあたりの累積標高 |
|---|---|---|
| 五ケ山・脊振クロストレイル ダブル | 64km | 68.8m |
| やっちろドラゴントレイル | 50km | 64.0m |
| 球磨川リバイバルトレイル 川辺川コース | 102km | 56.9m |
| 球磨川リバイバルトレイル 球磨川コース | 167km | 56.3m |
| 霧島・えびの高原エクストリームトレイル | 62km | 54.8m |
| 九州脊梁ピストントレイル | 64km | 54.1m |
| 阿蘇ボルケーノトレイル | 114km | 43.9m |
上位2つが50〜64km、下位2つが100km超です。50kmのやっちろドラゴントレイルは、114kmの阿蘇ボルケーノトレイルより1kmあたり1.5倍登ります。
累積標高を見るときは、公式サイトの高低差図も開いてみてください。まとめて登るのか細かく刻むのかできつさが変わってきます。
阿蘇ボルケーノトレイルは、1kmあたりの登りが43.9m。ここだけ見れば、いちばん楽なレースに思えます。
ただ、高低差図を見ると、94km地点のA6で標高550mあたりまで下り、ゴールに向けて1,200m近くまで登り返します。前半の登りがどれも400m前後なのに対して、最後の登り返しだけが600m以上あります。
時間の余裕は、完走に必要なペースで見る
キロ何分で進めばゴールできるか、という目安です。
| コース | 距離/制限 | 完走に必要な平均ペース |
|---|---|---|
| 五ケ山・脊振クロストレイル ダブル | 64km/8時間 | 7:30/km |
| 九州脊梁ピストントレイル | 64km/14時間 | 13:08/km |
| 霧島・えびの高原エクストリームトレイル | 62km/14時間 | 13:33/km |
| 球磨川リバイバルトレイル 球磨川コース | 167km/41時間 | 14:44/km |
| 阿蘇ボルケーノトレイル | 114km/29時間 | 15:16/km |
| やっちろドラゴントレイル | 50km/13時間 | 15:36/km |
| 球磨川リバイバルトレイル 川辺川コース | 102km/30時間 | 17:39/km |
62kmの霧島えびのが、167kmの球磨川コースより速いペースを求められます。逆に102kmの川辺川コースは17:39/kmで、ほぼ歩きのペースでも間に合います。
実際には、登りと下りで速度はまるで違いますし、エイドでの休憩も、歩いた時間も含まれます。止まっている時間まで全部ひっくるめた平均です。
登りで落ちるぶんは、下りや走りやすい区間で取り返すことになります。エイドでの滞在時間も響くので、走る前にペース配分を決めておくと迷いません。
一番上だけ、桁が違います。五ケ山・脊振クロストレイルのダブルは7:30/kmで、ほかのレースの倍の速さです。参加資格も「同じ大会のシングル32kmを4時間以内で完走した人」に限られています。九州で完走がもっとも難しいレースは、167kmの球磨川コースではなく、この64kmかもしれません。
完走率にコースの手強さが出る
| コース | 距離 | 完走率 |
|---|---|---|
| 阿蘇ボルケーノトレイル | 114km | 88.7%(2026年) |
| 球磨川リバイバルトレイル 川辺川コース | 102km | 88.2%(2024年) |
| 球磨川リバイバルトレイル 球磨川コース | 167km | 61.1%(2024年) |
阿蘇は川辺川コースより12km長いのに、完走率はほぼ同じです。1kmあたりの登りが緩いという計算と噛み合います。いっぽうで167kmの球磨川コースだけが61.1%で、3人に1人が完走できていません。
霧島えびのと九州脊梁ピストンは、走ると別物
実際に走って一番驚いたのが、この差でした。
大会が出している値をそろえて並べると、この2本はほとんど同じレースに見えます。
| コース | 公式の累積標高 | 制限時間 | 参加費 |
|---|---|---|---|
| 霧島・えびの高原エクストリームトレイル | 約3,400m | 14時間 | 17,500円 |
| 九州脊梁ピストントレイル | 約3,460m | 14時間 | 17,000円 |
参加資格を見ると、その差がはっきりします。霧島えびのは「25km以上の完走経験があるとよい」という書き方です。九州脊梁ピストンは「60km以上を2年以内に完走していること」が条件です。
この大会は、五ヶ瀬ハイランドスキー場が起点です。そこから3つの区間を、行って戻ってくる形でまわります。大会名の「ピストン」は、ここから来ています。
| 区間 | 折り返し地点 | 距離 | 累積標高 |
|---|---|---|---|
| 1 | 三方山 | 18km | 1,040m |
| 2 | 小川岳 | 23km | 960m |
| 3 | とんがり山 | 23km | 1,460m |
3つのうち、最後の区間がいちばん登ります。1,040m、960mと来て、最後が1,460mです。私が2025年に走ったときも、とんがり山がいちばんこたえました。
この区間3は、ショートコースとまったく同じ道です。つまりロングの最後で、これからスタートするショートの選手とすれ違います。すれ違う選手はみんな疲れきった顔でした。8月の脊梁の暑さが、そのまま表情に出ていました。

開催は8月です。暑さ対策も、距離の対策と同じくらい大事です。
正式名称は「ASO VOLCANO TRAIL」です。私は第1回から毎回走っています。九州で100Kを目指すなら、最初に見てほしい大会です。
阿蘇ボルケーノトレイル|完走率88.7%で登りは緩い
| 項目 | ロング | ショート |
|---|---|---|
| 距離 | 約114km | 約32km |
| 累積標高 | 約5,000m | 約1,200m |
| 制限時間 | 29時間 | 8時間 |
| スタート | 7:00 | 12:00 |
| 定員 | 600名 | 300名 |
| 参加費 | 29,000〜39,000円 | 11,000円 |
| エイド | 6か所 | 2か所 |
| 参加資格 | 100km以上を1回、 または50km以上を2回完走 | 制限なし |
開催は例年5月です。2026年大会は5月9日から10日にかけて行われました。
同じ大会でも、年によってまるで違う
毎年走って分かったのは、阿蘇は年ごとに顔が変わるということです。
| 年 | 当日の天気 |
|---|---|
| 2023年 | 雨・風・ガスの三重苦 |
| 2024年 | 快晴 |
| 2025年 | ガスと強風。前日の雨でぬかるみ |
| 2026年 | 昼は猛暑、夜は冷え込み |

装備を決めるとき、「去年と同じ」で考えないでください。阿蘇は毎年違います。
次につながる大会でもある
阿蘇のロングは、UTMB WORLD SERIES QUALIFIERに入っています。Western States Endurance Run 2026の予選大会にもなっています。九州の大会でここまでの扱いを受けているのは、いまのところ阿蘇だけです。
装備の考え方は別記事にまとめています。
7時スタートで29時間のレースです。前の日はもちろん、終わった日も泊まれるようにしておくと体が楽です。
前泊・後泊に使える阿蘇の宿を探す球磨川リバイバルトレイル|川辺川102kmと球磨川167km
熊本県の五木村から八代市までを走る大会です。川辺川コース(約102km)と球磨川コース(約167km)の2つがあります。私は川辺川コースを2回走りました。
| 項目 | 川辺川コース | 球磨川コース |
|---|---|---|
| 距離 | 約102km | 約167km |
| 累積標高 | 約5,800m | 約9,400m |
| 制限時間 | 30時間00分 | 41時間00分 |
| 関門 | 3か所 | 6か所 |
| スタート | 12:00 | 5:00 |
| 定員 | 250名 | 250名 |
| 参加費 | 31,000円 | 42,000円 |
| ITRAポイント | 4 | 6 |
| 参加資格 | 過去3年で50km以上を1回完走 | 過去3年で100km以上を1回、 または50km以上を2回完走 |
ITRAポイントとは、国際トレイルランニング協会(ITRA)が認定したレースに、距離と累積標高から付けられる0〜6の点数です。そのレースを完走すると、ランナーはその点数を受け取れます。
2026年大会は中止になりました
2026年の第5回大会は、地震のため中止が決まりました。2027年に開かれるかどうかは、2026年9月の時点で分かりません。
完走だけを考えるなら、時間に余裕がある
川辺川コースは、完走に必要なペースが17:39/kmです。この記事で比べた中でいちばん緩く、ほぼ歩きのペースになります。累積標高は5,800mもありますが、制限時間が30時間あるので、歩く時間を取れます。
ただし条件付きです。私が走った2024年は、11月なのに気温が20℃近くありました。雪が降るような日なら、難しさはまったく変わります。
走ってみて分かったポイント
スタートからW4(宇那川林道・22km地点)までは、歩いたほうがいいと感じました。よほど走力に自信がある人は別です。ここで脚を使うと、後半が苦しくなります。
いちばんこたえたのは、A5(67km地点)からA6(86km地点)です。山をひとつ越えたあとに、7kmほどの舗装路が待っています。真っ暗な中を走りながら、正直なところ泣きそうでした。
補給で気をつけたいのが、水だけのエイドです。ここには食べ物がほとんどありません。時間がかかる人ほど、自分で持つ量が増えます。
預け荷物を受け取れるのが、A4(31km地点)とかなり前半です。着替えや補給食を預ける人は、ここを知っておきたいところです。
川辺川コースは12時スタートで30時間。日をまたぐレースなので、前の日と終わった日の両方で泊まれるようにしておくと安心です。
球磨川コース167kmについて
この167kmは、私はまだ走っていません。
完走率61.1%(2024年)、ITRAポイント6、マウンテンレベル7。3人に1人が完走できないレースです。
霧島えびの|62kmで入口がいちばん広い
宮崎県えびの市で開かれる大会です。地元では「霧えび」と呼ばれています。私は第11回・第12回・第14回に走りました。
| 項目 | ロング | ショート |
|---|---|---|
| 距離 | 約62km | 約34km |
| 累積標高 | 約3,400m | 約1,700m |
| 制限時間 | 14時間 | 8時間 |
| スタート | 5:00 | 記載なし |
| 参加費 | 17,500円 | 11,500円 |
| ITRA ポイント | 3 | — |
| 参加資格 | 18歳以上。 25km以上の完走経験を強く奨励 | 18歳以上 |
開催は例年7月です。2026年は7月19日に行われました。
参加資格がもっともやさしい
この記事で比べた50km以上のレースの中で、参加資格がいちばん広いのが霧島えびのです。完走経験は「あるとよい」という書き方で、なくても申し込めます。九州で最初のロングを走るなら、まずここが候補になります。
ただし完走に必要なペースは13:33/kmです。五ケ山・脊振クロストレイルのダブルを別にすれば、この記事の中では速いほうに入ります。入口は広いけれど、走力は問われます。
私が第14回で実際に走ったのは、前半が約8:45/km、後半が約10:35/km。後半に2割落ちても、制限時間にはまだ余裕がありました。
走らされるレース
走ってみると、なぜそうなるのかが分かります。コースの多くが林道とじゃり道の下りです。岩場やロープ場のような難しいところは、ほとんどありません。技術ではなく、走る力と体力がそのまま結果に出るコースです。
下りが気持ちよく走れてしまうのが、このレースの罠です。私は第14回で、30km過ぎの下りを平均5:20/kmで駆け下りました。その結果、後半に脚が残りませんでした。
第2エイドの先には、日本一と言われる枕木階段があります。第3エイドから第4エイドまでは約19kmと長く、ここが暑さとの勝負です。第12回からは、その間に水だけのエイドができました。

気持ちよく飛ばせる下りほど注意してください。前半の貯金は、そのまま後半の借金になります。
コースが毎年変わる大会でもある
霧島えびのは、火山の噴火警戒レベルによってコースが変わることがあります。公式サイトのお知らせを見ると、硫黄山の警戒レベルが上がったときのコース変更が何度も出ています。新燃岳への対応も告知されています。
実際、公式の発表も毎年変わっています。
| 回 | 開催 | ロングの距離 | 累積標高 |
|---|---|---|---|
| 第12回 | 2024年7月21日 | 約65.5km | 約3,059m |
| 第13回 | 2025年7月20日 | 約63km | 約3,059m |
| 第14回 | 2026年7月19日 | 約62km | 約3,400m |
距離は3年で少しずつ短くなりました。累積標高は第14回で341m増えています。私も第12回と第14回を走り比べて、トレイルの割合が増えたと感じました。
昔のレポートを読むときは、何回大会のものかを確かめてください。同じ大会名でも、走る中身が変わっています。
宿と駐車場は争奪戦になる
スタートがAM5:00で、シャトルバスはAM2:50の1便しかありません。20時に寝ても、眠れるのは数時間です。
会場の近くには、宿も駐車場もあまりありません。エントリーと同時に宿を取るのが正解です。私は第12回のとき申し込みが遅れて駐車場が取れず、深夜のバスで向かうことになりました。
スタート地点に近いえびの高原の宿を探す九州で50km以上を走れるレース|開催月
ここまで詳しく書いた3大会のほかにも、九州には50km以上のレースがあります。細かいルールは公式サイトが正確なので、ここでは全体だけ並べます。
| 大会 | 開催月/県 | 最長距離 | 主催 |
|---|---|---|---|
| KUSENBU QUEST 50 | 1月 福岡 | 50km | 記載なし |
| 五ケ山・脊振クロストレイル | 3月 福岡 | 64km(ダブル) | ユニバーサルフィールド |
| 九州脊梁トレイルジャーニー | 5月 熊本 | 164km(4日間) | 記載なし |
| 阿蘇ボルケーノトレイル | 5月 熊本 | 114km | Local Gain |
| 霧島・えびの高原エクストリームトレイル | 7月 宮崎 | 約62km | ユニバーサルフィールド |
| 南阿蘇カルデラトレイル(SUMMER) | 7月 熊本 | 50km | 南阿蘇カルデラトレイル実行委員会 |
| 九州脊梁ピストントレイル | 8月 宮崎 熊本 | 約64km | ユニバーサルフィールド |
| やっちろドラゴントレイル | 8月 熊本 | 50km | 坂本町復興支援チームドラゴン |
| 冠岳100 | 10月 鹿児島 | 168km | ユニバーサルフィールド |
| 球磨川リバイバルトレイル | 11月 熊本 | 167km | Local Gain |
※距離・累積標高・制限時間・参加費は、年によって変わります。申し込む前に公式サイトで確かめてください。 ※冠岳100は、公式サイトのお知らせが2024年10月で止まっています。2025年以降に開かれたかどうか、確認できませんでした(2026年9月時点)。
2026年は、2つの大会が中止になっています
| 大会 | 予定されていた日 | 中止の発表 |
|---|---|---|
| やっちろドラゴントレイル | 2026年8月29日 | 2026年8月5日 |
| 球磨川リバイバルトレイル | 2026年11月14〜15日 | 2026年8月10日 |
主催によって、大会の性格が違う
九州のトレイルレースを開いているのは、主に次の団体です。走ってみると、それぞれ雰囲気が違います。
Local Gainは参加費が高めです。そのぶんエイドとサポートがしっかりしています。阿蘇ボルケーノトレイルや球磨川リバイバルトレイルが、この団体です。
ユニバーサルフィールドは、アットホームな大会が多く、参加費が抑えられています。そのぶん参加賞やエイドは、あまり手厚くありません。霧島えびのや九州脊梁ピストンが、この団体です。
サポートが手厚いほうがいいならLocal Gain、費用を抑えて距離を踏みたいならユニバーサルフィールド。どちらが良い悪いではなく、選び方の軸として見てください。
差がいちばんはっきり出るのは100km級です。阿蘇のロング114kmが29,000〜39,000円、川辺川コース102kmが31,000円。ユニバーサルフィールドの大会は、これよりかなり安く設定されています。50〜60km級になると値段が近づくので、距離によって差の出方が変わります。
坂本町復興支援チームドラゴンのように、地元の人たちが運営している大会もあります。コースの整備を自分たちの手でしている団体です。
エントリー開始は大会ごとに分かれている
九州のロングレースは、申し込みの時期が重なっていません。
| 大会 | 開催 | エントリー開始 |
|---|---|---|
| 阿蘇ボルケーノトレイル | 例年5月 | 例年12月中旬 |
| 霧島・えびの高原 | 例年7月 | 例年3月上旬 |
| 球磨川リバイバルトレイル | 例年11月 | 例年5月中旬 |
九州で100Kを目指すなら、申し込みの山は12月・3月・5月の3回です。この記事を読んだ時期によって、次に申し込める大会が変わります。
※確定日は毎年変わります。各大会の公式サイトで確かめてください。
まとめ|最初の1本は霧島えびの、最初の100Kは阿蘇
目標別の選び方を並べます。
九州で最初のロングを走りたいなら
霧島・えびの高原エクストリームトレイル(ロング62km)をおすすめします。
参加資格は18歳以上で、完走経験がなくても申し込めます。この記事で比べた中で、いちばん入口が広い大会です。参加費も17,500円と安いほうです。
完走に必要なペースは13:33/kmで、50km台の中では速いほうです。「走らされるレース」だという点は覚えておいてください。
九州で最初の100Kを走りたいなら
阿蘇ボルケーノトレイル(ロング114km)をおすすめします。
理由は4つあります。
- 1kmあたりの登りが、この記事で比べた中でいちばん緩い
- 114kmと長いのに完走率88.7%で、102kmの川辺川コース(88.2%)とほぼ同じ
- UTMB WORLD SERIES QUALIFIERとWestern States予選を兼ねていて、次の目標につながる
- エントリーが12月中旬で、いちばん近い
参加資格は、こうやって満たす
阿蘇ロングの参加資格は「100km以上を1回、または50km以上を2回完走」です。100kmを走ったことがない人には、ここが最初の壁になります。
その壁を越える道も、九州の中にあります。
南阿蘇カルデラトレイルのロング50kmは、公式サイトに「阿蘇ボルケーノトレイルの資格取得レースです」と書かれています。参加資格は高校生以上で、過去2年以内に30km以上のトレイルを完走していることです。アジアトレイルマスターのメンバーシップレースにもなっています。
順番にすると、こうなります。
- 霧島えびの62km(7月) ではじめてのロングを完走する
- 南阿蘇カルデラトレイル ロング50km(7月) でもう1本
- 50km以上を2回完走 → 阿蘇ロングの参加資格を満たす
- 阿蘇ボルケーノトレイル 114km(5月・エントリーは12月) で最初の100Kへ
その先へ
100Kを完走したら、次は球磨川コース167kmが見えてきます。ITRAポイント6、マウンテンレベル7、完走率61.1%。九州でいちばん厳しいレースです。
2026年大会は中止となり、2027年に開かれるかどうかは2026年9月の時点で分かりませんが、大会が戻ってきたときのために、脚を作っておきたいところです。

ここまで並べてきましたが、あくまで目安です。同じ大会でも、年によってまるで違う顔を見せます。迷ったら、まず1本走ってみてください。
装備をどうそろえるかは、こちらにまとめています▼
各大会の公式サイト
大会のルールは年によって変わります。申し込む前に、必ず公式サイトで最新の情報を確かめてください。リンクは開催月の順に並べています。
| 大会 | 公式サイト |
|---|---|
| 【1月】KUSENBU QUEST 50 | 公式サイトを確認できませんでした(2026年9月時点) |
| 【3月】五ケ山・脊振クロストレイル | https://universal-field.com/event/gsct/ |
| 【5月】阿蘇ボルケーノトレイル | https://aso-field-run.jp/volcano/ |
| 【5月】九州脊梁トレイルジャーニー | https://sekiryo-journey.com/ |
| 【7月】霧島・えびの高原エクストリームトレイル | https://universal-field.com/event/kirishima-ebino-extr/ |
| 【7月】南阿蘇カルデラトレイル | https://local-gain.com/minamiaso_trail/ |
| 【8月】九州脊梁ピストントレイル | https://universal-field.com/event/sekiryo-piston-trail/ |
| 【8月】やっちろドラゴントレイル | https://local-gain.com/event/dragon/ |
| 【10月】冠岳100 | https://universal-field.com/event/kanmuri100/ |
| 【11月】球磨川リバイバルトレイル | https://kumagawa-trail.jp/ |
トレイルの足跡