100K・100マイルの装備|12Lザックと2灯のライト

100K・100マイル冒険

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100km超のレースに出ると決めたとき、最初に困るのが装備です。

私も過去のレースで失敗しています。レインウェアの性能が足りず、低体温症になりかけました。ヘッドライトのバッテリーが切れ、電池交換ができずに諦めたこともあります。そのときは、スマートフォンのライトで走りました。

この記事は「おすすめギアの紹介」ではありません。阿蘇と球磨川を走り、実際に背負ったものの記録です。

そして装備は、ほとんど変えていません。変えたのは時計だけです。

この記事でわかること
  • 100Kのザックは12Lで足りるという実績
  • 水1L+経口補水液200mlという配分の理由
  • ライトを2灯持つ理由と、明るさの使い分け
  • ドロップバッグに実際に入れているもの
  • 装備を万全にしても失敗するという話
アシタカ
アシタカ

トレラン歴12年の会社員ランナー。100km超のレースを毎年複数本完走しています。

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100Kを走り続けて、装備はほとんど変えていない

この記事のもとになっているレースはこちらです。

レース距離・累積標高制限時間
阿蘇2025(2025年6月)112km・5,000m超29時間
阿蘇2026(2026年6月)114km・5,000m超29時間
球磨川 第3回(2024年11月)102km・5,800m30時間
球磨川 第4回(2025年11月)106km・5,800m30時間

天候は毎回違いました。阿蘇2025は曇りとガスと強風、阿蘇2026は快晴で日中は猛暑。球磨川は第3回が曇り時々小雨、第4回は好天で路面も良好でした。

装備を並べて気づいたことがあります。ほとんど変わっていないことです。

ここ2年は、同じモデルを買い替えながら大会に出ています。ザックは毎回同じです。ドライレイヤーも同じです。ライトの構成も同じです。

変えたのは時計だけでした。理由は後半に書きます。

装備の記事は「これがおすすめ」と並べる形になりがちです。しかし100kmを走り続けて出た答えは、「使い慣れたものを使う。その結果、同じものを背負う」でした。

100Kの装備選びで外せない3つの基準

装備を選ぶとき、優先順位は次の3つです。

安全性の確保が最優先

大会当日の天気が恵まれているとは限りません。天候が急変し、極寒の土砂降りの中を走ることもあります。想定外の状況でも対応できる装備が必要です。

防水ジャケットとライトは、命を守るための基本装備です。

長時間の信頼性

100kmでは、同じウェアとシューズを何十時間も使い続けます。

シューズは、何十キロも走った後でも足を支えるものを選びます。ライトは、雨の中で使える防水性能が必要です。

重量とのバランス

100km超のレースでは、多くの人が20時間以上ザックを背負い続けます。100マイルで制限時間いっぱい走れば、40時間近くになります。

1時間や2時間なら気になりません。しかし数十時間となると、装備の重さが確実に体力を削ります。

ただし軽さだけを追うと、必要な機能が足りなくなります。レインウェアで軽量性を優先しすぎて防水性能を落とせば、状況次第で命に関わります。

参考:大会の必携品リスト(球磨川リバイバルトレイル 第3回)

必携品は大会ごとに違いますが、内容は似ています。参考として、実際のリストを載せます。

  • 進路の確保:コースマップ(印刷またはGPX)、コンパス(電子可)
  • 通信:携帯電話(大会本部の番号を登録・充電)、予備バッテリー
  • 水分・補給:個人用カップ(ビン不可)、水1L以上、携帯食料
  • 明かり:ライト2個、予備バッテリー
  • 防寒・防水:レインウェア(防水・透湿)、保温性のある中間着(ダウン、フリース、ウール)
  • 安全:サバイバルブランケット、ホイッスル、テーピング(100cm×5cm以上)、ファーストエイドキット
  • 着用:トレランシューズ(足の甲が覆われたもの)、手袋(フィンガーレス不可)
  • その他:携帯トイレ、保険証(コピー可)、ゼッケンと計測チップ

手袋の条件には注意が必要です。「フィンガーレス不可」と書かれています。走行中は指の出るハーフフィンガーが快適な場合もありますが、それだけでは装備チェックを通らないことがあります。私は両方持参しています。

ザックは12Lで足りた|どのレースでも同じものを背負った

100kmのザックは何リットル必要か。よく聞かれる質問です。

一般には15L以上が目安とされます。しかし私は12Lで完走を重ねています。使ったのはサロモンのADV SKIN 12です。阿蘇114kmも球磨川106kmも、これ1つで走りました。

容量を大きくすれば確実に多くを運べます。ただし無駄な食料や装備を持ちすぎるのは逆効果です。

もう1つ、容量が大きすぎる場合の問題があります。ザックの容量に対して中身が少なすぎると、ザックと体の一体感が弱まります。中身が揺れ、実際の重量以上に重く感じます。

12Lという容量は、必携品を入れてちょうど中身が詰まる大きさでした。

ADV SKIN 12を選び続けている理由

メインの収納部分が伸縮性の高い素材でできており、体にぴったりとフィットします。動きやすさと安定感が両立しています。

締め付けの調整は、フロントの伸縮性のあるチェストコードを引くだけです。他社のベルト式に比べてザックがずれにくく、ウェアが擦れて傷むことも少なくなります。

意外と知られていませんが、収納部分のサイズ調整もできます。背面ポケットに隠れているコードを引くと、容量が絞られます。中身が減ってきたときに使います。

マイナス面もあります。荷物を入れすぎて重くなると、内部の揺れを感じやすくなります。伸縮性のある素材が重さで伸びるためです。入れすぎには注意してください。

サイズは身長170cm・体重55kgでXSです。サロモンのザックはサイズ表どおりより小さめのほうがフィットします。

100Kで新しいザックは試さない

毎回同じザックを使っている理由は、性能だけではありません。体が覚えているからです。

慣れもあり、100Kではいつも同じものを使っています。ザックは走りながら何百回も手を伸ばす道具です。どのポケットに何が入っているかを考えずに動けることが、後半で効いてきます。

水は1L+経口補水液200ml|増やすのではなく中身を変える

スタート時に持つ水の量は、大会ごとに決められています。球磨川リバイバルトレイルの必携品は「スタート前に1L以上の水」でした。まず大会要項を確認してください。

そのうえで、私が持つのは合わせて1.2Lです。

  • ザックのフロント(前面)に、水を1L
  • ザック本体(背中側)に、経口補水液を200ml

球磨川の必携品は「スタート前に1L以上の水」です。水はちょうど1Lで、規定を満たす最小限にしています。

ポイントは背中の200mlです。ここは水ではなく経口補水液を入れています。

「水を増やす」のではなく「中身を変える」という考え方です。100kmで失うのは水分だけではありません。塩分も失います。同じ200mlなら、水より経口補水液のほうが体に効きます。

そしてドロップバッグにも経口補水液を入れています。スタートで200ml持ち、中間で補充する。この運用を阿蘇でも球磨川でも続けています。

水を1.5L、2Lと増やす選択肢もあります。しかし水は1Lで1kgです。エイドで補給できる大会なら、重さを増やすより中身を変えるほうが効率的だと考えています。

ライトは2灯|ヘッドライトだけでは足元に影ができる

必携品には「ライト2個」と書かれています。私はどのレースでも同じ2灯構成です。頭にLedlenserのH8R、腰にUltrAspireのルーメン600を着けます。

多くの人は、2個目を「予備」としてザックにしまいます。もったいない使い方です。2つとも点けたほうが、走りやすさが変わります。

ウエストライトを足す理由

ヘッドライトは頭の位置、つまり地面から高い位置から照らします。そのため足元に影ができにくく、路面が平らに見えます。木の根や浮石の判断が遅れます。

腰の低い位置から照らすと、路面の凹凸に影ができ、トレイルが立体的に見えます。木の根や浮石を瞬時に判断でき、球磨川では捻挫を防げました。

雨や霧のときは差がさらに開きます。ヘッドライトは光が目の前で乱反射し、視界が白くなります。阿蘇のガス区間では数メートル先も見えず、ウエストライトだけが頼りでした。

ハンドライトではなくウエストライトを選ぶ理由

2個目の選択肢にはハンドライトもあります。見たいところを照らせる利点があり、価格も安く済みます。

しかし手が塞がります。手が塞がると補給食が取りにくくなります。

「それくらい」と思うかもしれません。しかし長距離レースの後半、あなたは普段のあなたではありません。「だるい」「眠い」「めんどい」という状態になったとき、予定どおりに補給を取れるでしょうか。リスクは1つでも減らすべきです。

明るさは使い分ける

バッテリーの持ちは、明るさの設定で大きく変わります。

モード明るさ・点灯時間使う場面
High600lm・約7.5時間下り・テクニカル
Mid(常用)250lm・約13時間登り・平地
Low10lm・約120時間

私はMidで走り、下りだけHighに上げています。周りのランナーの明かりやトレイルの状況でも変えます。厳密な運用ではありませんが、この使い方で一晩持ちます。

600ルーメンで走り続ければ、7時間半でバッテリーが切れます。「明るいライトを買う」よりも「明るさを使い分ける」ほうが、夜を越えるうえでは効きます。

実測してみた

私が使っているのは4.0です。現在の販売は5.0に切り替わっています。

H8Rを一式(本体・ヘッドバンド・後部バッテリーボックス・ケーブル)でキッチンスケールに載せたところ、159gでした。公表値は158g(電池含む)です。

H8R 実測
一式で159g。公表値は158g

買い替えを検討している

H8Rに不満はありません。ただ、そろそろ古くなってきました。マイルストーンの新型(MS-i2 “Endurance PRO”)を試してみたいと思っています。

まだ使っていないので、おすすめはできません。今書けるのは、公表されている数字と、それが自分の使い方にどう効くかだけです。

項目H8R(使用中)MS-i2
常用の明るさ250lm350lm
常用の点灯時間約13時間約19時間
最大600lm1,100lm(10時間)
重量実測159g208g/185g
防塵防水IP54IPX4
価格(税込)15,400円19,800円

Midで走る私にとって、意味があるのは「最大1,100ルーメン」ではありません。350ルーメンで19時間のほうです。今より明るくて6時間長く、希望どおりです。

一方で49g重くなります。空のソフトフラスク1.5本ぶんです。ザックの49gと頭の49gでは体感が違います。24時間以上、首で支え続けることを忘れてはいけません。防塵の等級も下がります。

買うとしても、本番でいきなり使うことはしません。理由は最後の章に書きます。

レインウェアは耐水圧10,000mm以上とシームテープ

レインウェアは必ず必携品に入ります。当日の天気が良くても、持参してください。必携品だからではなく、低体温症から身を守る装備だからです。

大会の必携品として認められる条件は、多くの場合この2つです。

  • 耐水圧 10,000mm以上
  • 縫い目のシームテープ加工

数値の基準が厳しい大会もあるため、出場前に大会要項の確認をおすすめします。

私が毎回持っていくのは、ザ・ノース・フェイスのストライクトレイル ジャケット(NP62576)とパンツ(NP62577)です。Sサイズの実測は109gでした。

使い方は毎回違いました。

レースレインウェアの使い方
阿蘇2025降水確率が低く、結局着なかった
阿蘇2026夜間に防寒着として上着のみ着用
球磨川 第3回使わずザックで待機
球磨川 第4回使用せず

ここまで、雨具として着たことは一度もありません。それでも毎回持っています。

使う可能性が低いときは、ジップロックに入れて圧縮してからザックに入れます。かさばらず、濡れません。

レインウェアの選び方は別の記事に詳しく書いています。

保温着とウィンドシェル|止まると寒い、動くと暑い

防寒装備は2種類持っています。役割が違います。

  • 保温中間着:Mammut Flex Air IN Jacket。動けなくなったときの保温用
  • ウィンドシェル:Teton Bros. WIND RIVER HOODY(約100g)。走りながらの体温調節用

保温中間着は必携品です。毎回同じものを持っています。

ウィンドシェルの使いどころは、意外な場面です。

  • 阿蘇2025:スタート時と、A6からゴールまで
  • 球磨川 第4回:走っている間は寒くない。エイドに滞在した後の走り始めに冷えるので着用

100kmで寒いのは、走っているときではありません。エイドで立ち止まり、補給して、また走り出す最初の数分です。体が冷えたところに動き出すため、体温が戻るまで時間がかかります。

肌に一番近い層はファイントラック|どのレースでも同じ

ウェアで最も気を遣っているのは、肌に一番近い層です。

どのレースでもファイントラックのドライレイヤーを使っています。季節で種類を変えているだけで、考え方は同じです。

  • 阿蘇2025・2026:ドライレイヤークール タンクトップ
  • 球磨川 第3回:ドライレイヤークールT、ドライレイヤーベーシックボクサー
  • 球磨川 第4回:ドライレイヤーベーシックT(Vネック)

ドライレイヤーは汗を吸いません。汗を瞬時に上の層へ移し、肌をドライに保ちます。

効果がはっきり分かるのは、日陰に入った瞬間です。汗を含んだシャツが肌に張り付いていると、ゾクッとする寒さが来ます。ドライレイヤーを着ていると、この寒さがありません。

100kmでは、汗冷えが何十回も繰り返されます。1回ごとの体力の消耗は小さくても、24時間積み重なれば無視できません。

春夏はT8のアンダーウェアとショーツが今のところ最高

下半身の話です。

100km超で最大の敵の1つが股ずれです。T8のMen’s Commandosを履いた球磨川 第4回では、股ずれが皆無でした。痛みというストレスから解放され、走ることだけに集中できました。

2026年の阿蘇では、Commandosをアンダーウェアとして履き、上からT8のウルトラシェルパショーツを重ねました。ショーツを選んだ理由は、ウエスト周りにジェルを入れられる収納力です。

リンク

春夏の大会では、上下ともT8で揃えるこの組み合わせが、今のところ最高だと感じています。

正直に書くと、デザインは気に入っていません。

それでも100kmでは使い勝手、肌触り、機能性を優先します。24時間以上穿き続けるウェアで、見た目を優先する理由がないためです。

あわせてProtect J1という皮膚保護クリームを使っています。ソックスはFeetures エリートライトクッション ミニクルーです。

レース中にシューズを履き替えた|阿蘇2026・68km地点

シューズはHOKAのスピードゴートを履き続けています。阿蘇2026だけが7で、ほかは6です。泥や火山灰土壌でのグリップ、厚底のクッション性、後半に効くロッカー構造が理由です。

そして阿蘇2026で、レース中にシューズを履き替えました。

A4(68km地点)のドロップバッグで、スピードゴート7からアルトラ ティンプに替えました。理由は右足の小指が当たって痛みが出たことです。

ずっとスピードゴートシリーズを履いていますが、7は特に細さを感じます。ただし足の変化の可能性もあるので、シューズのせいだと断言はできません。

スピードゴートのワイドタイプを試したいと考えていますが、予算の都合でまだ試せていません。x

靴下はライトクッションの厚みが合っている

シューズと同じで、靴下も変えていません。Feetures のエリートライトクッション ミニクルーです。

選んでいる理由は2つあります。マメができにくいことと、厚みがちょうどいいことです。

靴下は厚いほどクッション性が上がりますが、そのぶんシューズの中で足が動きます。薄ければ足はぶれにくくなる代わりに、長い距離では足裏に負担が残ります。ライトクッションはその中間の厚みです。私にはここがちょうどよく、マメもできにくくなりました。

100kmでは足の皮膚トラブルが完走を左右します。股ずれと同じで、痛みが出てからでは対処できません。

この経験から言えること

装備リストの記事は「予備シューズを入れましょう」で終わりがちです。しかし実際に履き替えてみて分かったことがあります。

替えるかどうかを決めるのは、走る前ではなく、走っている最中です。68kmまで走らないと、小指が当たるかどうかは分かりません。だからこそドロップバッグに入れておく意味があります。

そして、シューズを1足に絞る必要はありません。足に合うシューズが1足でなければならない、という思い込みを捨てると、100kmは走りやすくなります。

ドロップバッグの中身は31kmでも68kmでも変えない

ドロップバッグを受け取る位置は、大会によって大きく違います。阿蘇はA4(旧上色見小学校)の68km地点、球磨川はA4(屋形多目的集会施設)の31km地点です。

球磨川のA4は31kmです。かなり前半にあるのが難点です。

位置がこれだけ違えば中身も変わりそうですが、実際は変えていません。

入れるもの阿蘇(68km)球磨川(31km)
行動食(ジェル)45分に1本の計算で準備本数が多少違う程度
経口補水液入れる入れる
シューズアルトラ ティンプ入れていない
ウェア長袖・半袖なし(当日が暖かかったため)

変えているのは、行動食の本数と、その日の気温に応じたウェアの有無だけです。

装備リストの記事は「あれもこれも預けましょう」と書きがちです。しかし何度も預けて分かったのは、中身はほぼ固定されるということでした。

ドロップバッグに入れないもの

モバイルバッテリー、ライト、常備薬は入れません。必携品なので、最初から最後まで携行します。

ドロップバッグは「後半に使うものを預ける場所」であって、「途中まで持たなくていいものを置く場所」ではありません。必携品は常に身につけている必要があります。

補給で失敗した話|ぶっつけ本番でジェルを増やして嘔吐した

ここまで装備の話をしてきました。しかし装備を万全にしても、レースは失敗します。

阿蘇2026がその例です。

何をしたか

例年は1時間に1本のペースでジェルを摂っていました。2026年は「糖質は多いほうがいい」という情報を見て、30〜45分に1本へ増やしました。

そこへ日中の猛暑が重なりました。

何が起きたか

胃腸が早々にダメージを受けました。A4の名物である根子岳カレーが喉を通らず、断念しました。

固形物が食べられない。だからジェルに頼る。しかしそのジェルも処理できない。負のスパイラルです。

A6を出てすぐ、道端で嘔吐しました。

エネルギーが底をつき、夜の冷えで体温が奪われました。震えが止まらなくなり、エマージェンシーシートを巻きつけて低体温症を防ぎながらゴールしました。想定より3時間以上遅いゴールでした。

必携品を「念のため」ではなく「命綱」として見直すきっかけになりました。

5つの教訓

  1. 暑い日は発汗と体温上昇で胃腸が弱ります。水分・塩分・首元の冷却を早めに行います
  2. 糖質増量の戦略自体は有効です。ただし、ぶっつけ本番の増量はしてはいけません。ロング走で胃腸を慣らしてから本番に持ち込みます
  3. 暑い日は計画本数でも欲張らず、体の反応を見て調整します
  4. ジェル一辺倒にせず、固形物・塩分・温かいエイド食を織り交ぜます。食べられるうちに食べます
  5. 異変を感じたら早めにペースを落とし、胃を休ませる勇気を持ちます

参考:実際に持っている補給食

品名役割
GU LIQUID ENERGYメイン。粘度が低く水なしで飲める
ANDO_(スポーツようかん)サブ。甘さに飽きたときの救世主
MEDALIST 塩GEL塩分
カフェインカプセル眠気が襲う深夜帯に投入
EAA+グルタミン筋肉の分解を防ぐため定期的に
ガスター10胃の不快感を感じる前に予防的に投入

粘度の高いジェルは後半に飲み込めなくなります。リキッドタイプは水なしでサラッと飲めます。固形物はかさばり、走りながらだと呼吸がしづらいため、多くは持ちません。

本番に新しいものを持ち込まない|時計では守り、補給では破った 

装備のなかで、変えたものが1つだけあります。時計です。

時期レース時計
2024年11月球磨川 第3回Garmin Fenix 7
2025年5〜6月COROS VERTIX 2Sを購入
2025年6月阿蘇2025Garmin Fenix 7
2025年11月球磨川 第4回COROS VERTIX 2S
2026年6月阿蘇2026COROS VERTIX 2S

注目してほしいのは2025年6月です。

阿蘇2025の時点で、COROSはすでに手元にありました。しかし購入してまもなく、操作に慣れていませんでした。だから使い慣れたガーミンで挑みました。

買ってから100Kで使うまで、およそ半年かけています。

同じ人が、同じ大会で、原則を守った年と破った年がある

判断結果
2025慣れていない時計を持ち込まなかった目標どおり完走
2026補給をぶっつけ本番で変えた嘔吐・3時間以上遅いゴール

時計では守り、補給では破りました。そして破った年に失敗しました。

装備を紹介する記事で「これを買いましょう」と並べるより、この対比のほうが役に立つはずです。100kmで問われるのは、何を持っているかではなく、それを使い慣れているかどうかです。

ライトの買い替えを検討しながら、まだ踏み切っていないのも同じ理由です。買うなら、練習のナイトランで先に試します。

100Kの装備でよくある質問

ザックは何リットル必要ですか?

12Lで完走を重ねています。一般には15L以上が目安とされますが、必携品と補給食だけなら12Lで足ります。容量が大きすぎると中身が揺れ、重く感じます。

水は何リットル持てばいいですか?

スタート時の水の量は大会ごとに決められているので、まず大会要項を確認してください。球磨川リバイバルトレイルは「スタート前に1L以上の水」でした。

私は規定どおり水を1L持ち、別に経口補水液を200ml入れています。量を増やすより、中身を変えるほうが効きます。

ライトは本当に2つ必要ですか?

必携品として2つ求められます。そして2つとも点けたほうが走りやすくなります。予備としてザックにしまうのはもったいない使い方です。腰の低い位置から照らすと、路面が立体的に見えます。

予備のシューズはドロップバッグに入れるべきですか?

阿蘇では入れており、実際に68kmで履き替えました。球磨川では入れていません。受け取る地点が31kmと前半なので、そこで替える判断にならないためです。受け取る位置で決めてください。

保温着は何を選べばいいですか?

必携品では「ダウン・フリース・ウール」など保温性のある中間着が求められます。私はMammut Flex Air IN Jacketを毎回持っています。走りながら着るものではなく、動けなくなったときのためのものです。

手袋はどれを持っていけばいいですか?

必携品の条件に「フィンガーレス不可」と書かれている大会があります。走行中は指の出るハーフフィンガーが快適な場合もありますが、それだけでは装備チェックを通らないことがあります。両方持参しておくと安心です。

まとめ

100kmを走り続けて、装備はほとんど変わりませんでした。

  • ザックは12Lで足りました
  • 水は1L+経口補水液200mlです
  • ライトは2灯で、Midで走り下りだけ上げます
  • レインウェアは、ここまで一度も雨具として使っていません。それでも毎回持っています

そして、装備を万全にしても失敗します。私は補給をぶっつけ本番で変えて嘔吐しました。

新しいものは、本番の前に試してください。時計では半年かけて慣らし、補給では省略して失敗しました。この差が、そのままゴールタイムの差になりました。

100kmは長い距離です。しかし装備の答えは、走るほどシンプルになっていきます。